着物の保管方法


 着物は湿気の影響をとても受けやすいので保管方法によってはカビが生えることがあります。一度カビが生えてしまうとカビ取りに時間と手間がとてもかかります。ですので湿気の多い日本では着物の保管場所や保管方法には特に気をつける必要があります。今回は着物の保管方法についてまとめてみました。

 

 着物は、たとう紙(関西では文庫紙)で包むのが一般的です。和紙で作られ、通気性がよく、シワをつきにくくしてくれます。しかし、たとう紙についている糊が原因で虫が寄ってきて虫食いになる場合があります。同じたとう紙を使う場合は虫食いやシミに注意しましょう。たとう紙の中に入っている薄紙は捨てたほうが良いでしょう。

 

 では着物はどこに保管するのが良いのでしょう?着物の保管場所は桐のタンスが一番良いと言われています。

 

なぜ桐のタンスが良いかというと、

・湿気を通しにくい。

・虫がつきにくい。

・気密性が高く防火性が高い。

・桐材は軽いので引越しや配置換えに便利。

といった特徴があり、着物の保管場所に適していると言われています。

 

昔は桐のタンスというと高価なイメージがありましたが、最近ではネット通販で3万円台から売られています。

 

市販の衣装ケースでも保管可能

 

着物は市販の衣装ケースでも保管は可能です。ただし、その際には湿気と防虫に気をつけてください。除湿シートを着物の間に挟んだり、防虫シートなどを利用するのが良いでしょう。また、衣装ケースに入れっぱなしにせず、年に3回程度は虫干しをするようにしたほうが良いでしょう。その際にカビや虫食いをチェックすることもできます。

 

また、きもの着用後には1~2日以上陰干しを行って、着物に残った水分をしっかりと飛ばすようにしたほうが良いでしょう。