日本の叙勲制度は明治8年(1875年)、「勲章従軍記章制定ノ件」公布によって始まりました。戦後、一時停止期間はありましたが昭和38年(1963年)に再開。それ以来、毎年4月29日に「春の叙勲」、11月3日に「秋の叙勲」が行われるようになりました。
候補者は栄典に関する有識者の意見を聴取し内閣総理大臣が決定した「春秋叙勲候補者推薦要綱」に基づいて各省各庁の長から推薦されます。
内閣府賞勲局は、推薦された候補者について審査を行い、原案を取りまとめます。その後、閣議に諮り、受章者が決定されます。
叙勲に際してドレスコードがありますので、下記の内閣府の規定を参考にするとよいでしょう。
【内閣府が定める勲章等着用規定】
→https://www8.cao.go.jp/shokun/shiryoshu/kunsho-chakuyo_1964.pdf
なお、平成28年(2016年)に政府発表の「時代の変化に対応した授与の見なおし」により、女性受章者は増加し、さらに女性の装いもロングドレス、白襟紋付、訪問着、スーツと着用の幅が広がりました。基本的に色の制約もありません。
叙勲、褒章を授与される機会に恵まれた際には、こうしたドレスコードを参考に特別な場での装いをなさってはいかがでしょう。